RAG(Retrieval-Augmented Generation)の運用にはコストがかかりますが、設計次第で低コスト運用も可能です。コスト要因を整理しながら、安価に運用する方法を考えてみます。
RAGのコスト要因
① 検索エンジン(Retrieval)
RAGの「検索」部分は、外部データベースを使うため、以下のコストが発生します。
方法 | コスト要因 | 参考価格 |
---|---|---|
Elasticsearch / OpenSearch | クラウドのホスティング費用(AWS, GCPなど) | 数千円~(月額) |
PostgreSQL(pgvector) | データベースのストレージ+検索処理 | 数百円~(月額) |
FAISS(ローカル運用) | CPU/GPUの負荷(クラウド不要) | 0円(自前サーバー) |
→ コストを抑えるには?
- クラウドを使わず、FAISS(Facebook AI Similarity Search)をローカル運用すると無料で済む
- 小規模なら SQLite + pgvector で動かすことも可能
② LLM(Large Language Model:生成AI)
RAGの「生成」部分は、質問内容に応じて回答を作るため、LLMのAPIコストがかかります。
LLM | コスト | 参考価格(API課金) |
---|---|---|
OpenAI GPT-4 Turbo | 従量課金(API) | 約$0.01 / 1Kトークン |
Mistral 7B(ローカル) | 自前サーバー運用 | 0円(要GPU) |
Llama 3(ローカル) | 自前サーバー運用 | 0円(要GPU) |
→ コストを抑えるには?
- クラウドLLM(GPT-4)を使う場合
- 1日1000クエリ程度なら月$10~30で済む(最適化次第)
- 長い回答を避けることでトークン削減
- ローカル運用なら無料(Mistral, Llamaを使う)
③ サーバーコスト
AIを運用するにはサーバー代が必要。
方法 | コスト |
---|---|
クラウド(AWS/GCP) | 月$10~50 |
VPS(レンタルサーバー) | 月1000円~ |
自宅PC(ローカル運用) | 0円(電気代のみ) |
→ コストを抑えるには?
- 低負荷なら**VPS(月1000円)**でもOK
- 個人利用なら**ローカル運用(無料)**が最安
低コスト運用の実現策
運用方式 | コスト目安 | 具体的な構成 |
---|---|---|
無料運用 | 0円 | FAISS + Llama/Mistral(ローカル) |
低コスト運用 | 月1000円~3000円 | VPS + FAISS + GPT-4(API) |
高性能運用 | 月5000円~ | クラウドLLM + OpenSearch |
おすすめの方法 ✅ 「ローカルで動かせるRAG(FAISS + Llama 3)」なら完全無料
✅ 「検索部分はローカル、LLMだけGPT-4 API」にすれば月1000円程度
✅ 負荷が増えたらVPS or クラウドを検討
次のステップ
- 運用方法を決める
- ローカル運用 or クラウド利用(予算を考慮)
- 試作モデルを作る
- FAISSでデータ検索 → GPTで回答 など
- コスト試算をしながら最適化
この方針なら、「信オン専用の質問AI」をほぼ無料 or 低コストで運用できるよ!