“見えない貢献”が報われる世界へ-Web2.0とWeb3.0の交差点

日記
日記

はじめに

オンラインゲームをしていると、ゲーム内だけでなく、ゲーム外でたくさんの価値が生まれていることに気づきます。攻略Wiki、プレイヤー主催のイベント、キャラ紹介サイト、PvPランキング、ファンアート…。それらは公式が用意したものではなく、プレイヤーたちが自らの手で作った「価値ある世界」です。

しかし、これらの価値は、時とともに忘れ去られていく宿命も持っています。
なぜそんなことが起きるのか?どうすれば、それを次の世代に継承できるのか?

ここでは、インターネットの進化(Web2.0からWeb3.0)という視点から、この問いに迫ってみます。


Web2.0とは?

まず、**Web2.0(ウェブ・ツー・ポイント・オー)**という言葉を簡単に説明します。

  • Web1.0(1990年代)
    → 情報は「一方向」。サイトを見るだけ。情報の発信はごく一部の人の特権。
  • Web2.0(2000年代〜)
    → SNSやブログ、Wikiなど、誰もが情報を発信し、共有し、参加できる時代に。
    → YouTube、Twitter、Wikipedia…まさに今の私たちのネット生活。

🟡 特徴は「ユーザーが主役になった」こと。
🟡 ただし、価値を生んでも報酬はない。価値は流され、消えていく。


ゲーム外で生まれる価値とは?

オンラインゲームでもこのWeb2.0的な文化は色濃く見られます。

  • プレイヤーが作る攻略サイト
  • プレイヤー主催のイベントや補助ツール
  • イラスト・動画・配信などの二次創作
  • 掲示板やSNS(YoutubeやX、Discordなど)でのノウハウ共有

これらはすべて、「公式」が作ったわけではありません。プレイヤーたちの時間と熱意が生み出した価値です。

でも、その努力が記録されることなく忘れられる
これはWeb2.0時代における大きな「見えない損失」なのです。


Web3.0とは?

そこで登場するのが次の世代、Web3.0(ウェブ・スリー)

  • 中心に管理者がいない「分散型」のネットの考え方
  • 価値を生んだ人に報酬が届く仕組み(例:ブロックチェーン、NFT、DAO)
  • 参加した「履歴」や「貢献」が記録され、消えない
  • 個人の貢献に基づいた評価経済が成立する世界

🟢 Web2.0では消えていた「努力」が、Web3.0では記録・報酬・継承の対象になる。


コミュニティで貢献を可視化する試み

私は今、コミュニティサイトを設計し、以下のような試みを考えています。

  • 攻略記事、イベント開催、ツール制作など、ゲーム外の建設的な行動にポイントを付与する
  • それを「貢献度」として可視化する
  • 将来的には、報酬や称号、権限、記録として活用できる仕組みにする

これは、まさにWeb2.0の「熱意はあれど、残らない」問題に対する答えのひとつ。
そして、Web3.0が描く「価値が評価され、受け取られる社会」の入り口だと考えています。


終わりに:消えてしまう価値を、残すために

かつて誰かが作ってくれたWiki。
誰かが主催したイベント大会。
誰かが描いてくれた、あなたの推しキャラのファンアート。

それらは、ゲームの外にあったけれど、確かにゲームの価値を深めてくれました。
その「価値」を、ただ使って終わるのではなく、記録し、引き継ぎ、讃えるために

新しい時代の「ありがとうの形」を、共に考えていきませんか?

参考

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